『With love from Malakhov 』
開催できたこと、未だに実感がわきません。
本当に現実だったのかと思います。
この2年間、何度も延期を余儀なくされ、それでも諦めず実現出来た事は奇跡だと思います、、、
11月末、政府の全ての外国人入国禁止措置の直前に入国が叶ったウラジーミル マラーホフさん。
世界初演となる
『Dream Fantasy 』
を振り付けしてくださいました。
全国からオーディションで選ばれたダンサーと作品を創るリハーサル過程は、一瞬一瞬がかけがえ無い時間で、もうその時間が戻ってこないと思うと寂しいです。
こちらは5年以上前から実現させたいと言う構想があり、それに向けて一歩一歩進んできました。衣装のデザインもマラーホフ さんご指定のジョージロイグさんと何回もズームでミーティングし、できるだけイメージ通りのものを新しく作りました。まさに、夢のような素敵な作品でした。
今回、マラーホフさんは「白鳥の湖」から2幕、3幕のジークフリード王子も踊ってくださいました。
表現すること、音楽との対話、テクニックではない何かでお客様に心を伝えること、など
若いダンサーの皆さんにはマラーホフさんと同じステージに立ち、リハーサルし様々な事を感じ吸収して欲しい、そしてまたそれを後世に伝えて欲しいという思いがありました。
10代のジュニアの方々も、出演していただきたいと言う思いがあり、そのために3幕の黒鳥の最後のシーンも加えました。そこに一緒に立って欲しかったのです。
マラーホフ さんの迫真の表情を間近に感じて、何かを得てくれていたら嬉しいです。
加え、今回白鳥の湖の背景では、″XR映像“
現実と非現実を掛け合わせた最先端映像技術を作成する事にも初チャレンジしました。マラーホフさんも、白鳥が飛び立つ映像などにはとてもこだわり演出に加わってくださりました。
白鳥のリハーサル過程に関してはまた別にゆっくりお伝えしたいと思います。一言では語れません…
マラーホフ さんは
『I’m you』
(宝満直也さん振付)も踊ってくださりました。この作品はその時によって表現が全く変わる、その時を生きている作品だとおっしゃっていましたまさにその通り…舞台上が人生そのものに感じました…
パキータでは、みんなハツラツと、持てる力を全て出し切ってくれました。
『With love from Malakhov 』…
コロナ禍で、ジュニアの方々の最初の振り付けはズームで行い、リハーサルの変更も多々。
最終の日曜日の全員集合する予定のリハーサルは、キャンセルにする決断も余儀なくされました。感染拡大を受け、その中でも何とか開催できることをまず第一に考えたからです。
限られたリハーサルで、一人一人が精一杯のことをしてくれました。
当日の直前まで、本当に何が起こるか分からない、又何か起こるのではないか、と思っていました。
無事幕を閉じることができた今も信じられません。
マラーホフ さん来日からこの50日間、一言では語ることができない経験を自分自身させていただきました。
全てにおいて妥協なし。常に、全力投球。それに向き合う姿勢、それら全てが勉強でした。
『One heart』の事も含め、また追ってゆっくりお伝えしたいと思います。
私は、文化や芸術のもつ力を、幅広く一人でも多くの方にお伝えしたい。そして、これからも様々な活動を通して夢や希望を持ち続ける大切さ、素晴らしさをお届けできるよう歩んでいきたいと思います。
また、今回のような世界的レベルの方から肌で何かを感じ、学べる機会も作って行けたらと思います。
出演者の皆様、舞台準備に奮闘してくださったスタッフの皆様、そして本公演の実現に多大なるご支援とご協力を賜りました関係各位の皆様、ご来場いただきましたお客様、皆様に心より感謝を表し、御礼申し上げます。
承諾無しに写真の掲載及び使用は固くお断りします。
Photo:@ステージグラフィカ
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